電球をつけたまま寝てはいけない

電球をつけままはNG

電球をつけままはNG


眠るときに絶対にNGなことが、明かりをつけたまま眠ることです。40代の若さで心筋梗塞を起こしてしまった人がいるのですが、会計士だったその人はもともと仕事が忙しかったこともあって、暗くすると起きられないからと、部屋の照明をつけたまま寝ていたのです。

これは体、とくに脳にとって大変悪いことなので、絶対にしないでください。人間の脳は、目をつぶっていても目の奥にある網膜というところで光を感知していしようかたいます。そして、この網膜が光を感知しなくなることによって、脳の松果体というところから睡眠を促す「メラトニン」というホルモンが出るのです。そのため明るいところで寝ると、網膜が光を感知してしまうので、メラトニンが分泌されず、睡眠の質が落ちてしまうのです。

これは、大変なストレスです。メラトニンは体にいまが活動すべき昼なのか、休むべき夜なのかを知らせ、体内リズムを整えるという重要な作用をもったホルモンとして知られていますが、じつはもう1つ、とても重要な働きをもっています。それは、脳と精子における抗酸化作用です。わかりやすくいえば、日々、質のいい睡眠をとることで、脳の錆びと、男性の場合は精子の質の劣化が防がれているのです。メラトニンについての詳細はこちら

ですから、夜電気をつけたまま寝ていた会計士の人が心筋梗塞を起こしてしまったのも、もちろん睡眠の質の低下によるストレスが直接的には影響していますが、メラトニンの不足による脳の酸化も原因の1つだったと考えられるのです。網膜はとても小さな光も感知するので、夜は真っ暗な環境で寝ることが大切です。

小さいお子さんなどがいると、怖がるからと小玉電球をつけたままにしている人もいますが、小玉電球でもメラトニンの分泌は抑えられてしまうので、子どもが眠ったら必ず消すようにしてください。

最近、若い男性の精子活性が低下してきているのも、不規則な生活による睡眠の質の低下が原因の1つとなっているのではないかと言われています。睡眠の質を高めることは、自分の健康を守るだけでなく、次世代の生命を育むためにも大切なことなのです。

にん間の体にとって一番いいのは、自律神経のリズムに合わせて日中活動し、夜に睡眠をとるという生活です。しかし、仕事の都合上どうしても昼間に睡眠をとらなければならない人もいます。そういう方は、雨戸を閉めたり、遮光のカーテンを使ったりするなどして、できるかぎり室内を暗くしましょう。それでも光がh漏れるようならアイマスクを使い、できるだけ網膜に光が届かない工夫をして眠るようにしてください。

部屋を暗くして寝ることに加え、もう1つ、寝るときに必ず守っていただきたいとても大切なことがあります。それは、きちんと体を横たえて眠るということです。忙しい人の中には、車や電車、飛行機の中など移動時間が睡眠時問になつているという人がたまにいますが、体をきちんと横たえて眠らないと、深刻な病気の原因にもなりかねません。

なぜなら、睡眠には脳を休ませるということのはかに、「体を重力から解放する」という重要な目的があるからです。私たち人間は、起きている問は、立っているにしろ座っているにしろ、つねに重力に逆らっています。そのため、その間は体を支える背骨にかなりの負担がかかっています。

睡眠は、そうした骨への負担を取り除く時間でもあるのです。骨は、たんに体を支えるだけのものではありません。骨の中心部にある骨髄では、血液がつくられているのです。そのため、きちんとした体勢で充分な睡眠をとれない生活を長く続けてしまうと、そのストレスから骨髄の病気を発症しやすくなってしまうのです。

原因不明といわれている骨髄性白血病や、慢性骨髄性白血病、再生不良性貧血など、骨髄に問題が発生することによって起きる病気を発症した人の多くは、慢性的な睡眠不足を抱えていた人です。

白血病は、俳優の夏目雅子さんや渡辺謙さん、歌舞伎の市川圏十郎さん、歌手の本田美奈子さんなど芸能人に多く見られますが、これもハードなスケジュールによる睡眠不足が大きな原因となっているといえるでしょう。

また、血液を生産する骨髄は、免疫物質の生産工場ともいえる大切な場所です。睡眠不足だと風邪をひきやすくなりますが、これは免疫力が低下するからです。