飲みものは水を温めた白湯がベスト

白湯

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朝、目覚めてトイレに行った後、まず水を500ミリリットル飲みます。少々多い印象を受ける方もいるかもしれませんが、寝ている間に体は発汗などで多くの水分を失っています。

また、目が覚めると排尿によって老廃物とともに水分が失われるので、充分な水分摂取が必要です。体は私たちがふだん感じている以上 に、良質な水を必要としています

1日最低でも1.5~2リットル程度の水分は摂取する習慣が大切です。

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ただし、水を飲むうえで気をつけてほしいのが、厚くて汗をかくような夏でも冷たい水は飲まないということです。冷たいものを飲むと体温は急速に低下してしまいます。
とくに朝は、1日の中でもつとも体温が低い状態なので、そこに冷たい水を入れてしまうと、体温が下がりすぎてしまいます。体温を下げないために、朝はもちろん、ふだんから水は常温のものを飲むようにしてください。
体を中から温めることがどれほど大切かをお話します。

冬のある寒い雪の日のことでした。意識不明の患者さんが救急病棟に運ばれてきました。調べてみると、体温は34度8分しかありません。偶発性低体温症というきわめて危険な状態でした。

他のドクターたちは回復の見込みはないと判断しましたが、かろうじて心臓が動いていたので、私はあきらめずに、体の中から温めるという処置を行うことにしました。たまにドラマなどで、冬山で遭難し、低体温になつて意識がなくなった人を温めるというシーンがありますが、実際には、体温が35度を下回ったら、外側から温めても回復の望みはほとんどないのです。

急激に体温が低下したときには、血管中に血栓ができてしまっている場合も多く、そんなときに外側から温めてしまうと、血栓が飛んで命に関わる危険があります。ではどうすればいいかというと、胃洗浄をするときのように鼻から胃までチューブを入れ、ぬるめの生理食塩水を流し込んで、少しずつ内側から温めていくのです。このような状態で命を取り留めた報告は、当時の日本では本当に数例しかありませんでしたが、かすかな希望を頼りに治療を続けました。するとどうでしょう。

治療を始めて2日目、なんと患者さんが急に起き上がったのです。私があらためて、体の内側から温めることの大切さを知った瞬間でもありました。

この人の場合も、体を外側から温めていたら、恐らく助からなかったでしょう。このようなことは特異なケースのように思われるかもしれませんが、そうではありません。ふだんから体を内側から温めることは、生命に本来の活力を与える大切なことなのです。

ですから、できるだけ冷たいものは飲まず、温かいものを飲むようふだんから心がけていただきたいと思います。温かい飲みものの中でもとくにお勧めなのが白湯です。

不純物が入っていない白湯は、水以上に体に優しい飲みものといえます。
ダイエットにも効果的です。体を温めながら代謝アップができるのは白湯のメリットです。

また、朝はコーヒーを飲むと決めている、という人もいますが、コーヒーやお茶などカフェインを多く含む飲みものは、水分を摂っているように見えても、最終的には体を脱水させてしまうので水分補給にはなりません。コーヒーを飲んでもかまいませんが、そのときは先に良質な水で充分な水分摂取を印してから飲むようにしてください。