体温が低いとガン細胞が活発化してしまう

ガン細胞の活性化

ガン細胞の活性化


低体温の人はガン細胞が増殖しやすい」というのは最近の常識ですじつは、ガンを発症する人には低体温の人が多く、また低体温だとガン細胞の増殖スピードが速くなるのです。

なぜ低体温だとガン細胞が増殖しやすいのか。このことを説明するには、かなり古い話から始めなければなりません。いまから20億年ほど前、私たちの古い古い祖先を生み出すことになる「受精」が行われました。それは、「原始細胞生命体」と「ミトコンドリア生命体」の受精です。

私たち人間も、現存する多くの動物も、酸素がなければ生きられませんが、生命が㌍誕生した当時の地球には酸素がありませんでした。そのため、最初の生命体は、酸素がなくても生きられるものとして誕生しました。これが「原始細胞生命体」です。

私たちが酸素を必要としているのは、エネルギーを獲得するのに欠かせないからですが、原始細胞生命体は「嫌気性代謝」といって酸素を必要としない方法でエネルギーを獲得します。その後、地球上に酸素が誕生すると、酸素を使ったエネルギー代謝「好気性代謝」を行う生命体が現れます。それが「ミトコンドリア生命体」です。私たちは、この「原始細胞生命体」と「ミトコンドリア生命体」が合体することで生まれた第三の生命体の子孫なのです。私たちの細胞の中にミトコンドリアが存在することがそれを物語っています。ほかにも、証拠があります。私たちの体の中には、いまも先祖の姿を残す細胞、つまり「嫌気性代謝を行う細胞」と「好気性代謝を行う細胞」の性質をもった細胞が受け継がれています。いったい何だと思いますか。

それは、男性の「精子」と女性の「卵子」です。精子が嫌気性代謝を行う「原始細胞生命体」、卵子が好気性代謝を行う「ミトコンドリア生命体」というわけです。嫌気性代謝を行う細胞というのは、酸素の少ない状態、つまり体の中の状態でいえば温度の低い環境のほうが状態もよく、細胞分裂も活発になるという性質をもっています。

これに対して好気性代謝を行う細胞には、血液の豊富な温かい環境のほうが適しています。よく男性の睾丸は冷やしたほうがよく、女性のお腹は冷やしてはいけないといいますが、これは精子が嫌気性代謝を行う細胞で、卵子が好気性代謝を行う細胞だからないんのうのです。

陰嚢がいわば体の外側にあるのは、温めすぎると精子が死んでしまうからと考えられます。私たちの体を構成している細胞は、精子と卵子が結びついたものなので、嫌気性代謝と好気性代謝、両方のエネルギー獲得サイクルをもっています。たとえば、ウォーキングのような軽い運動を有酸素運動といいますが、このとき使われるエネルギーは、酸素を使ったエネルギー代謝によってつくられたものです。

ところが、ベンチプレスや重量挙げのように、激しい運動をするときには、好気性代謝ではエネルギーの供給が間に合わなくなるので、体は嫌気性代謝によってエネルギーをつくるように切り替わります。
激しい運動のとき、息を止めているにもかかわらず、大きなエネルギーが出るのはこのためです。前置きが長くなりましたが、ガン細胞が低体温のときに増殖しやすくなるのは、じつはガン細胞が嫌気性のエネルギーによって増殖する細胞だからなのです。

正常な細胞がガン化するというのは、ミトコンドリア生命体から受け継いだ好気性代謝の経路が破壊され、嫌気性エネルギーで増殖する細胞に変化するということを意味しています。
嫌気性代謝を行うガン細胞にとっては、低体温のほうが、都合がいいのです。ガン細胞はガン患者だけにあるのではありません。健康な人であっても、毎日、いくつものガン細胞がつくられては消えていくのです。ですから、ガンになりたくなければ、体温を恒常的に高い状態にしておくことが何よりの予防法といえます。

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