体温アップは内蔵脂肪の燃焼に役立つ

代謝アップ

代謝アップ


メタポの解決策は、なんと言ってもアディポサイトカインを生産する内臓脂肪をなくすことです。そのこと自体に間違いはないのですが、現在推奨されている方法が食事制限と運動療法だけというのは、効率的な方法だとは言い切れません。

なぜなら、メタポの重要なリスクファクターである、男性更年期障害に対する対処が含まれていないからです。同じ食べすぎと運動不足でも、テストステロンが充分に出ていれば内臓脂肪はつきにくいのですから、真っ先に改善すべきは男性更年期障害です。

では、どうすればテストステロンの分泌を正常にすることができるのでしょう。まず副腎という臓器が重要な役割を担っています

「副腎なんて臓器、聞いたことがない」というように、多くの方にとっては耳慣い言葉かもしれません。でも、副腎というのは、じつはとても大事な機能を体の中で果たしているのです。

副腎は、左右の腎臓の上に位置する、重さ5~6g程度の小さな臓器で、約90% の「皮質」が10% の「髄質」を包み込んだ構造をしています。
そんな副腎のおもな働きは、脳からの指令に応じてさまざまなホルモンを生産・分泌することです。その副腎の機能が低下してきたことが、私たちの健康に大きな影響をもたらすようになったといわれています。

最近、全米でベストセラーとなった「Adrenal Fatigue」という本があります。このタイトルは、まさに「副腎疲労」という意味で、現代人の副腎が疲労していることに対し、警鐘を鳴らしたのです。

副腎皮質でつくられるホルモンの1つに、DHEAと呼ばれる性ホルモンがあります。このホルモンは、アンチエイジングの学会では「長寿のマーカー」として注目を浴びているものなのです。なぜなら、DHEA の多い人ほど長生きすることがわかってきているからです。

若返りホルモンDHEAについてはこちら。
http://qa-diet.info/40daiet/archives/143

2008年に、75歳にして2度目のエベレスト登頂に成功した登山家でありプロスキーヤーである三浦雄一郎さんの父親・三浦敬三氏は、かつて100歳の現役スキーヤーとして話題を呼びました。
その三浦敬三氏は、2006年1月に101歳で天寿をまっとうされましたが、生前に検査したところ、DHEAの値はとても高いものだったそうです。三浦敬三氏にかぎらず、100歳以上の健康な方の血液を検査すると、皆さん共通してDHEAの値がとても高いのです。

副腎疲労)になると、副腎の機能が低下するので、このDHEAの生産量も低下します。すると、原料が不足することになるので、男性の場合は男性ホルモンであるテストステロンの生産量も低下することになります。
これこそが、男性更年期障害のメカニズムなのです。つまり、「ストレス→ 副腎機能低下→DHEA減少→テストステロン(男性ホルモン) 減少→男性更年期障害(PADAM)」というわけです。

このメカニズムがわかれば、いったいどうすれば男性更年期障害を改善できるのか、もうおわかりだと思います。そうです。これまで繰り返しいってきたように、生活習慣の改善とライフスタイルの見直し、それとともに、体温を恒常的にアップさせることをすればいいのです。

この場合、体温を上げるメリットは免疫力を高めることだけではありません。なぜなら体温が恒常的にアップするということは、体温をつくりだすためにより多くのエネルギーを消費する体になるということなので、内臓脂肪の解消にも絶大な効果をもたらすからです。

1日で消費するエネルギーの大半は、基礎代謝といって生命活動を維持するために必要なエネルギー量で占められています。体温が上がるということは、この基礎代謝のエネルギー量がアップすることなので、極端なことをいえば、体温が上がると、ただ寝ているだけでも多くのエネルギーを消費する体になるのです。