屋外で筋肉を鍛えると骨も丈夫になる

屋外で筋肉をつける

屋外で筋肉をつける


最近は、子どもの骨折率が増加傾向ですが、これは家の外で筋肉トレーニングをすることで改善させることができます。
昭和45年度の小学生の骨折率は0.53% だったのが、平成11年度には1.25% と、約30年で2倍以上に増加しています。

子どもの骨折率が高くなった理由はいくつか考えられますが、もっとも大きな要因は運動不足です。子どもは本来、屋外で元気に遊ぶものです。そうして遊ぶことが運動になり、筋肉を鍛え、骨を丈夫にしていたのです。でも、運動をするとなぜ骨は丈夫になるのでしょう。運動によって骨に力がかかると、骨に弱いマイナスの電気が発生し、それによってカルシウムが骨に呼び寄せられるからなのです。

また、運動をすると血行がよくなるとともに体温が上がります。すると骨をつくる細胞の働きがよくなるので、さらに骨密度の高い丈夫な骨がつくられやすくなります。
つまり、運動は二重に骨を強くする効果があるということです。

これとは逆に運動が足りないと、骨が丈夫になりにくいうえ、筋肉や反射神経の発達が悪くなるため、体のバランスを崩しやすくなり、転んだときに受け身が取りづらく骨折しやすくなります。
ほかにも偏った食生活や、女子の場合は不必要なダイエットによって、骨密度が低下してしまうことも、骨折する子どもが増えている大きな要因の1つとなっています。

このように、子どもの骨折率が増加しているのにはいくつもの要因があるのですが、なかでも私が大きな問題だと思っているのは、子どもが家の外で過ごす時間が短くなっていることです。
最近の子どもの遊びは、テレビゲームやパソコンなど室内でするものが多く、子どもが屋外にいる時間は、昔と比べるとずっと短くなっています。

じつは、子どもの骨がもろくなっていることは、子どもが外で遊ばなくなっていることと、大きく関係しているのです。なぜなら、骨を成長させて丈夫な体をつくるためには、紫外線に当たることが絶対に必要だからです。

そもそも、骨がもろくなるのは、骨の中に蓄えられているカルシウムが血液の中に溶け出してしまうことが原因です。人間の体は、血液の中につねに一定量のカルシウムを必要としています。そのため、血液中のカルシウム量が低下すると、足りない分を体の他の場所から補充します。このとき、食事などで充分なカルシウムが補われていればよいのですが、カルシウムの摂取が足りないと、体は副甲状腺ホルモンを介し、骨を溶かすことでカルシウムを補充するのです。

骨がもろくなるのは、血液中のカルシウム濃度を正常値に保つために、骨からカルシウムが奪われることが繰り返された結果なのです。反対に骨が丈夫になるのは、血中カルシウム濃度が一定以上になり、余分が骨に蓄えられたときです。骨を丈夫にするために、小魚や海草などカルシウムを多く含んだ食事が勧められるのはこのためです。