ゴルフ場には必ずナナと梅干しが置いてある

ゴルフ場にはバナナと梅干し

ゴルフ場にはバナナと梅干し


熱中症で亡くなった数をみてみると平成25年は1077人もいるのです。屋外で運動するときに気をつけてほしいことがあります。
それは夏場の熱中症です。

体温を上げることは体にとって絶対的によいことなのですが、夏場のように外気温が高いときに運動をすると、大量の汗をかくために、水分とミネラル分が体から失われすぎてしまう「熱中症」を起こす危険性があります。

熱中症は対処が遅れると命にも関わる危険な病態です。ただ、正しい予防と対処をするためにも、ここできちんと理解しておいてほしいのは、悪いのは体温を上げることではなく、水分とミネラル分が失われてしまうことだということです。

別の言い方をすれば、水分とミネラル分さえきちんと補っていれば、夏場でも安全に運動をすることができるということです。夏場の水分は、のどが渇いたと自覚をする前に摂ることが必要です。のどが渇いたと感じてから水を飲むのでは遅すぎます。ある程度、時間を決めて、定期的に水分摂取をするようにしましょう。

また、体の中の水分が足りているかどうかチェックする際の目安となるのが、尿の色です。体に充分な水分があれば、尿は透明に近いごくうすい黄色になります。
体内の水分が減少すればするほど色が濃くなっていきます。皆さんも朝、寝起きの尿の色が、日中のものより濃いことにお気づきだと思いますが、あれは、睡眠中は水分補給ができないため、体内の水分量が減少した結果なのです。

ですから、尿に色がついているなと思ったら、充分な水分を摂ってください。でも、熱中症を予防するためには、水分の補給だけでは不充分です。汗がしょっぱいことからもわかるように、汗には大量のミネラル分が含まれています。この汗として失われるミネラル分を水分といっしょに補わなければ、水分を充分に摂っていても熱中症になつてしまいます。

汗で失われる水分とミネラル分をいっしょに補うのにもっとも適しているのは、「アイソトニック飲料」、つまりスポーツドリンクといわれるものです。アイソトニック飲料には、汗によって失われる水分とミネラル分がバランスよく含まれているので、熱中症の予防には優れた効果をもちます。ただ、問題は市販のスポーツドリンクには糖分も大量に含まれているということです。

マラソン選手のように同時に糖分も大量に消費する運動をする場合にはいいのですが、ダイエットを目的に運動している人の熱中症対策には少し問題もあります。

そこで、水の摂取に加えて「梅干し」と「バナナ」を摂っていただくことです。なぜ「梅干し」と「バナナ」がいいのかというと、その欠乏が熱中症につながるナトリウムとカリウムを、効果的に補うことができるからです。

梅干しはナトリウムを、バナナはカリウムを豊富に含みます。ゴルフをなさる方はご存じだと思いますが、この2つはゴルフ場のクラブハウスにたいてい置いてあり、自由に食べることができるようになってています。

ちょっと高級なゴルフ場だと、これらに加えて「岩塩」が置いてあるところもあります。なぜそんなサービスをしているのかというと、コースに出る前やプレイの途中でバナナや梅干し、岩塩などを摂ることが熱中症の予防に効果的だからなのです。
熱中症になってしまったら、体を日陰で休ませ、股関節や首など太い動脈の通っているところをアイシングするとともに、すぐに救急車を呼び、専門医に治療してもらうことが必要です。

熱中症になってしまってから、水分や梅干しを口に入れても遅すぎます。でも、運動をする前に、梅干しとバナナ、そして充分な水を摂っていれば、熱中症を予防することができます。夏場は運動時でなくても、大量の水分を必要とする子どもや、もともと体内の水分量の少ないお年寄りなどは熱中症を起こすことがあるので、ふだんから適切な予防対策を心がけていただきたいと思います。