病気の始まりはストレスに関係している

病気のはじまり

病気のはじまり


病気の発生学の進歩によって、私たちを苦しめる病気の原因の多くがストレスにあることがわかってきました。しかし、ひとくちに「ストレス」といっても、その実体はさまざまです。そしてすべての病気をストレスで片付けることがでkるわけではありません。

対人関係や仕事のプレッシャーといった「精神的ストレス」もあれば、肉体疲労や睡眠不足、痛みなどの「身体的ストレス」もあります。そうしたものはもちろん、ふだん私たちがストレスと自覚していなくても、体がストレス反応を起こすものはすべて、ストレスと考えます。

人間の体は、つねにべストの状態を保つように、さまざまな機能が働いています。ストレスが加わったときも、体はもとのよい状態に戻すよう、さまざまな反応をします。それがストレス反応です。

たとえば、寒いときに体がブルブル震えたり、暑いときに汗が出たりするのも、ストレス反応の1つです。ほかにも、プレッシャーを感じて胸がドキドキしたり、緊張してのどが渇いたり、恐怖を感じて鳥肌が立ったりするのもストレス反応です。

嫌なことがあると、イライラしたり、寝つきが悪くなったり、食欲がなくなったり、逆に無性にものが食べたくなったりしますが、これもストレス反応の1つです。

私たちの体で最初にストレスを認識するのは「脳」です。精神的ストレスはもちろん、身体的ストレスも、全身に張りめぐらされた神経を通じてその「情報」が脳に行きます。

そして、脳の「視床下部」というところで「ストレス」と認識されます。カ視床下部の働きはたくさんあります。ストレスを認識するほかにも、体温調節や下すいたい重体ホルモンの調節、さらには摂食行動や飲水行動、性行動、睡眠といった本能行動や、怒りや不安などの情動行動も司っています。先ほど述べたような、さまざまなストレス反応が起きるのも、そうした行動を司っている視床下部とストレスが深く関わわっているからなのです。

食べることとセックスが非常に酷似した行動であり、異性との心の通った関係(性行為を含む)をもたない女性が、食欲を満たすことで、その淋しさを紛らわそうとする傾向にあることがわかってきました。

性的欲求不満を抱える女性が満腹中枢を満たしたくなるというのは、すべての女性に当てはまるというわけではありませんが、視床下部が性行動と摂食行動の両方を司っていることからも説明がつきます。

失恋でやけ食いをして太ってしまう人がいるように、失恋で食欲をなくし、激やせしてしまう人もいます。ですから、性的欲求不満という「ストレス」をため込んでしまうと、視床下部の指令系統に誤作動が生じ、食べすぎや食べなさすぎという、いわゆる「摂食障害」になりやすいということがいえるのだと思います。

々の生活の中でさまざまなストレスを感じながら生きています。体はそうしたストレスに反応しながら、肉体的にも精神的にもつねによい状態を保とうと、日々ベストを尽くしているのです。私たちが健康でいられるのは、そうした体の頑張りのおかげなのです。
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でも、そうした体の頑張りにも限界はあります。ストレス状態が長期間続くと、体はストレスに対応しきれなくなり、バランスを崩し、よい状態を保てなくなります。
それが「病気」の始まりです。こうした病気発生のメカニズムに大きく関わっているのが、「自律神経のバランス」と「ホルモンのバランス」です。

人間はストレス状態が長く続くと、自律神経のバランスや、ホルモンのバランスを崩してしまいます。このバランスの崩れが多くの病気の原因となっているのです。

では、そもそも、なぜストレス状態が続くと、自律神経と内分泌のバランスが崩れてしまうのでしょうか?