自律神経のバランスが崩れてしまうと低体温になってしまう

自律神経が不安定

自律神経が不安定


自分の体の自律神経のバランスが乱れているかどうか、もっともかんたんに知る方法は体温を測ることです。ふだんから体温が高ければバランスがよく、体温が低い状態が続いていればバランスは崩れているといえます。

なぜなら、交感神経が過剰に緊張してしまった場合も、副交感神経が過剰に緊張してしまった場合も、どちらも血流障害が起こり、低体温になるからです。

ただ、結果は同じ低体温でも、低体温に至る機序(メカニズム) は遠います。まず、交感神経過剰型低体温のほうから見ていきましょう。

残業続きで睡眠不足の人、ハードな仕事が続いている人、仕事のプレッシャーや人間関係で精神的ストレスを抱えて悩んでいる人は、どうしても交感神経が過剰に緊張してしまいます。

じつは白血球も臓器と同じように自律神経の支配下にあり、交感神経が過剰に緊張すると、白血球の中の「顆粒球」が増加することがわかっています。私たちはふだん、ひとくちに「白血球」といっていますが、白血球には「顆粒球」と「リンパ球」「単球」の3種類があります。そして、これらの中で体の免疫機能をおもに担っているのが、「顆粒球」と「リンパ球」です。顆粒球は、白血球全体の60% 近くを占め、体外から侵入してきた細菌に対して働きます。

リンパ球は、白血球全体のおよそ30%を占め、おもにウィルスやカビに対して働きます。交感神経が過剰に緊張すると、顆粒球が増加します。顆粒球が増えるのは一見するといいことのように思えます。

でも、過緊張によって顆粒球が増加しすぎるのは、体にはよくないのです。なぜなら必要以上に顆粒球が増えすぎると、顆粒球が死滅するときに発生する活性酸素によって体のさまざまな部分の組織が破壊されてしまうからです。また、こうして発生した大王の活性酸素は、血液を酸化させ、いわゆる「ドロドロの血液」に変えてしまいます。

血液がドロドロ状態の粘度がたくなると、血の巡りが悪くなるので低体温になります。これが交感神経の過緊張による低体温です。
働きすぎとは反対に、だらけた生活や運動不足が続くと、体は副交感神経が過剰に緊張します。そして、副交感神経が過剰に緊張すると、白血球の中のリンパ球が増加します。

副交感神経が優位になると、血管が拡張するので、はじめのうちは血行がよくなります。しかし、副交感神経優位が長期間にわたり、過緊張にまでなってしまうと、かえっとどこおて血液の流れが滞るようになります。

これは水量が同じなら、川幅が広いほうが、流れが緩やかになるのと同じです。こうして副交感神経の過緊張でも、やはり血流障害が起き、低体温になるのです。低体温の人が増えているのは、自律神経のバランスを崩している人がいかに多いかを物語っているといえるでしょう。