交感神経 副交感神経 優位 どちら かというのが人それぞれです。人にはもともと交感神経優位型の人と、副交感神経優位型の人とがいるのです。
交感神経 副交感神経 優位
だいたい、同じような生活をしていても、ある人は病気になり、ある人はならない。そうしたことは多々くあります。こうした個人差をつくりだしている要因はいろいろ考えられますが、その中の1つに、「自律神経のタイプの遠い」があります。じつは、人にはもともと交感神経優位型の人と、副交感神経優位型の人とがいるのです。
この自立神経のタイプの違いは生まれながらのもので、その人の性格や行動パターンにも影響します。交感神経優位型の人は、性格はアクティブ。
インドア派とアウトドア派に分けると、あきらかなアウトドア派です。何事に対しても積極的で、休みでもあまり家にじっとしていることが好きでなければ、交感神経優位型と思って間違いありません。
副交感神経優位型の人は、性格はおっとり、のんびりのインドア派です。休日は自宅でゆっくり寝て過ごすのが好きという人は、副交感神経型です。でも、これはあくまでも生まれもったものです。学生時代までは副交感神経型でも、社会人になって残業続きの交感神経ばかりを刺激するハードな生活を送ってしまうと、体は交感神経過緊張になってしまいます。
でも、もともと交感神経優位型の人が交感神経を刺激する生活をするより、もともと副交感神経優位型の人ヨーロッパ人に多い傾向がありますのほうが、交感神経過緊張が招く病気にはなりにくいということはいえます。
同様に、もともと交感神経優位型の人は、副交感神経優位型の人より、副交感神経の過緊張が招く病気になりにくいといえます。
自分のタイプを知り、自分がどんな病気になりやすいのかを知っておくことは病気を予防するうえでとても役立ちます。ただ、ここで1つ重要なことがあります。
それは、アレルギーに苦しんでいる人でも、交感神経の過緊張によってそれが起きている場合があるということです。基本的に、アレルギーは、副交感神経の過緊張によって発症する病気ですが、もともと副交感神経優位タイプで、アレルギー体質をもっている人の場合は、交感神経の過緊張によってもアレルギーが発症・悪化してしまうことがあるのです。
こちらのようにアレルギーが冷えからきているケースも多々あります。
これは、交感神経優位型の人と副交感神経優位型の人では、交感神経が緊張したときに増える顆粒球に違いがあるからです。顆粒球には「好中球」「好酸球」「好塩基球」という3種類があります。もともと交感神経優位型の人は、交感神経が過剰に緊張したとき、増える顆粒球は好中球だけなのですが、副交感神経優位型の人が交感神経過緊張になると、好中球に加え、好酸球も増えてしまうのです。
好酸球にはアレルギーの抗体と抗原をくつつける働きがあるため、交感神経過緊張で好酸球が増えることでも、アレルギーは発症・悪化してしまうのです。ですから、胃潰瘍になった人は、交感神経の過緊張が原因だと言い切れるのですが、アレルギーになったからといって、副交感神経の過緊張が原因だとは言い切れないのです。
アレルギーがさらにやっかいなのは、必ずしも副交感神経優位型の人でなくてもなる危険性がある病気だということです。
私自身、花粉症なのですが、私はもともと交感神経優位タイプで、生活もやや交感神経過緊張です。そんな私がなぜ花粉症になってしまったのかというと、学生時代に1人暮らしをしたときの失敗が原因なのです。
私はわりときれい好きで、1人暮らしをしていたときも掃除・洗濯はまめにしていました。ですから部屋はいつもきれいでした。でも、そこは大学に入るまでほとんど親元で暮らしていた男子学生です。エアコンのフィルターはこまめに掃除しなければいけない、ということを知らなかったのです。
知らないまま、学生時代を過ごしました。1年経ち、2年経ち、たまにエアコンをかけていると鼻がムズムズすることがあったのですが、そのときはまったく気にしていませんでした。でも、自分でも気づかないうちに、エアコンからの汚れた排気を吸い込むことで、私の体の中ではリンパ球が増加していたのだと思います。
そして、忘れもしない大学4年生の春、ついにエアコンが効かなくなったのです。そして、「故障したのかな? 」と思った私は、エアコンのフィルター部分を、無防備に開けてしまったのです。するとほこり恐ろしいことに4年分の挨がまさに「ドサッ」と私の頭上から降ってきたのです。あまりに大量の挨を吸い込んだことによって、私はアレルギーを発症、それ以来、花粉症を患うようになってしまったのです。
こうして1度なってしまうと、アレルギーはなかなか治りません。このように環境的原因があれば、交感神経優位型の人でもアレルギーになっててしまうので、アレルギーがあるというだけでは、副交感神経優位型だということもできません。自分はどちらのタイプか知りたいときは、子ども時代の自分を思い出してチェックしてみてください。
先に現在の日本人のほとんどが交感神経過緊張だといいましたが、同時に、日本人の多くが花粉症やアトピーといったアレルギーに悩まされているのには、こうした理由があるのです。
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