疲れ 体温 を下げる原因になります。そこで 半身浴 で疲れを癒やす方法を紹介します。半身浴 は、腰から下の部分だけを湯に浸ける入浴法です。心身にさまざまな効果があるため、健康や美容のために多くの人々に支持されています。以下に、半身浴の主な効果を紹介します。
半身浴 で疲れを癒やす効果
まず、最初に 疲れ が 体温を下げる原因について少しお話したいと思います。疲れがたまると、自律神経のバランスが崩れることがあります。特に、ストレスや過労が原因で副交感神経が過剰に働くと、体温が低下することがあります。副交感神経は、体をリラックスさせる働きを持ち、心拍数や血圧を下げるため、結果として体温も下がることがあります。
また、が疲労すると、エネルギーの消費が増加します。運動や長時間の活動によってエネルギーを大量に消費した場合、体温を維持するためのエネルギーが不足することがあります。このエネルギー不足により、体温が低下することがあります。
それから、疲れが蓄積する主な原因の一つが睡眠不足です。睡眠は体温調節に重要な役割を果たします。十分な睡眠をとることで、体温調節機能が正常に働きますが、睡眠不足が続くと、体温調節機能が乱れ、体温が下がることがあります。まだまだ、疲れが体温を下げてしまう要因は多々ありますが、半身浴のメリットについてお話を変えたいと思います。
半身浴 疲れ を癒やす効果 半身浴 で疲れた神経を休める
入浴には疲労をやわらげる効果があります。「疲れたときに湯船にゆっくりつかると疲れがとれる」とほとんどの人が実感するはずです。
入浴が疲労回復につながるのは、血行が促進されるからです。足のむくみがとれたと感じるのも、肩や首の凝りがやわらいだと感じるのもこのためです。
入浴すると血管が広がることで血液の流れがよくなります。すると、体にたまった老廃物が血液と一緒に流されて体外へと排出されます。
血行が悪いと、疲労因子FF の原因である老廃物が体内に蓄積された状態になります。血行がよくなれば、さまざまな老廃物が排出され体内にとどまらないので、疲労を緩和できるというわけです。
血行が悪いというのは、血管内疲労ともいえます。血管は外側に外膜があり、内側には内膜があります。内膜をつくる細胞が血管内皮細胞です。
血管を広げたり狭めたりできるのは、自律神経からの命令によって血管内皮細胞がスムーズに働いてくれるためです。疲労による柵胞の機能低下はこうした血管の細胞にまで及びます。入浴以外の方法で疲労回復対策をとり、血液の流れをよくしておくことも、疲労しにくい体をつくっていくことになります。
全身浴より半身浴のほうが疲労回復効果が高い
入浴は疲労回復に効果があるとはいえ、入浴の仕方を聞違えるとかえって体を疲れさせてしまいます。お風呂に入ってくたびれてしまった経験がある人も多いはずです。お湯の温度は熱いほうが好きな人もいれば、ぬるめがお好みという人もいます。また、全身浴、半身浴、足湯、温泉での入浴など、考えてみると入浴といってもさまざまなスタイルがあります。疲れはとれたように感じても、実は湯の温度や入浴の仕方によっては疲労因子FFが増えてしまうこともあります。
ある研究グループでは、東京慈恵会医科大学の近藤教授の協力を得て、全身浴と半身浴( 足湯) を比較し、入浴による疲れの変化や入浴後の疲労因子FFと疲労回復物質FR の変化を調べました。
入浴前、半身浴、全身浴での体の LF / HF値を観察しました。
LF / HF値とは、自律神経系の状態をあらわしたもので、疲れの指標といえます。値が高いほど交感神経優位な状態=疲労度が高いことを意味します。半身浴と全身浴の差はみると一目瞭然です。ここからわかるのは、全身浴は半身浴よりも体を疲れさせるということです。
さらに、疲労因子FF と疲労回復物質FR の値をみると、半身浴後よりも全身浴後のはうが、疲労因子FFが高くなっています。
疲労回復物質FRはばとんど変わらず、全身浴のはうがやや下がっています。全身浴と半身浴の LF / HFからもわかるように、半身浴では自律神経系の状態に大きな変化はなかったのですが、全身浴では一気に交感神経優位になり、疲労度が高まっていることがわかります。
通常、上半身を温めると交感神経優位に、下半身を温めると副交感神経が優位になることが知られています。
その点で、入浴をするときは、全身浴より半身浴のほうが自律神経への負担が少なく、血行の改善と老廃物の排泄促進による癒し効果を得やすいと考えられます。全身浴はむしろ疲労をさらに悪化させる危険を持ち合わせているということです。
こうした疲労の回復度合いが違ってくるのはなぜでしょうか?たとえば、熱い湯につかったとしましょう。このとき、体はびっくりして交感神経が優位な状態になります。
特に冬場の入浴など、体が冷えているのに、急に熱い湯につかれば血管がきゅっとしまります。この血管をきゅっとしめつける命令は脳が出すのですが、このとき交感神経が働きます。
交感神経が働くというのは体が緊張している状態、リラックスからは程遠くかえって体を疲れさせます。熱い湯につかると目が覚めてすっきりするという経験を持つ人は少なくありません。熱い湯によって脳が覚醒されるので気分的にリラックスすると感じるかもしれませんが、それは疲労回復とはいえません。
入浴はぬるめの湯に15分が基本
疲労回復を目的にする入浴は 半身浴 や 足湯 がおすすめです。でも 半身浴 だからといって体にまったく負担がかかっていないとはいえません。
体への負担を軽くするために、ぬるめの湯に合計で15分くらいつかるようにするのがおすすめです。ぬるめの湯というのは、だいたい粥〜40 ℃ くらいが目安です。とはいえ、寒い季節は、肩までゆっくりつかりたい! そんな人はまずはぬるめの湯に少しっかり、湯温を1 〜2 ℃ 上げるようにしましょう。
最初から熱い湯に入るのは、自律神経をびっくりさせてしまいます。血管への負担を増やしてしまうことにもなります。また、汗をだらだらかくまで浴槽につかるのも交感神経を優位にし、体を疲れさせていることになるので気をつけましょう。